旅先で仕事の手伝いをして報酬を得る旅行のスタイル

大型連休が近づき、各地の宿泊施設で人手不足が課題となっており、観光地でも物価高の中で値上げが相次ぎ、旅行にかかる費用が高騰しています。このような状況の中、栃木県日光市鬼怒川温泉にある観光旅館では、人手不足が課題となり、若年層の従業員が集まらなかったため、「旅行者が宿泊先で業務を手伝って報酬を得る」という新しいスタイルのサービスに注目が集まっています。宿泊施設側にとっても、人手不足が解消され、旅行者側にとっては新しい体験ができるため、双方から注目されています。また、新型コロナの影響により、宿泊客が減少した旅館業界で、この新たなサービスが注目を浴びています。

群馬県の大学生ら15人が、観光旅館でフロント業務や食事の配膳、客室の清掃などを手伝っています。彼らは東京の仲介会社を通じて参加し、宿泊施設や農家などに人手確保のメリットを提供すると同時に、報酬と旅行のメリットを得ることができます。また、観光旅館では大型連休中に客室の8割が予約で埋まっており、さらに9人の若者が手伝いに来ることが決まっています。参加した大学生の1人は、新しいことに挑戦しながら旅をする理想の生活が叶えられたと話しています。観光業における人手不足が課題となっており、大型連休を前に求人が増加しており、半数以上が宿泊施設の需要であることから、このサービスが注目を集めています。

サービスを提供する「おてつたび」の永岡里菜代表取締役は「客室は空いていても、人手が足りず予約を取ることができない宿泊施設など、観光業では人手不足が課題となっている。新型コロナの影響で国内に目を向ける人が増えてきているので、こうした人材をうまく活用して、人手不足を解消してほしい」と話しています。

この「おてつたび」というサービス、旅行しているのに旅行代金が浮くかも、面白いですね。