同性婚認めないのは違憲 名古屋地裁

愛知県に住む男性同士のカップルが、同性婚が認められていないことは憲法違反だと主張して国を訴えた裁判で、名古屋地方裁判所憲法に違反するとの判断を示しました。裁判所は、同性婚の禁止は憲法の平等や尊厳の原則に反するとしましたが、国による賠償の訴えは退けられました。この判決は全国5か所で行われている同様の訴訟の中で2件目の憲法違反判断です。

原告の弁護団は判決後に集まった支援者に違憲判決を伝え、大きな紙を掲げて喜びを表現しました。弁護団は「婚姻平等への大きな一歩」と述べました。原告の一人は取材に応じ、「時代の変化によって考え方が変わってきている。今回の判決をきっかけに多くの人に理解してもらいたい。国会議員にも受け止めてもらい、多様な人々が互いを尊重し助け合える社会を作りたい」と話しました。

政府の官房長官は、現時点では判決が確定しておらず、他の訴訟の判断も注視する必要があると述べました。また、同性婚の導入については国民の意見や国会の議論、地方自治体でのパートナーシップ制度の導入や運用などを注視する必要があると述べました。

自民党の中で同性婚を否定している人たちが一定数いると思われますが、同性婚を含めたLGBTQの流れは今後どうなるでしょうか。国が認めるのか否か、今後の動向に注目したいと思います。