極超音速旅客機スターゲイザーとは?

米国テキサス州に本社を置くヴィーナス・エアロスペース社は、極超音速旅客機「スターゲイザー」の開発を進めていて、最高速度はマッハ9で、12人の乗客を乗せて東京とニューヨークを1時間で結ぶことができるそうです。

スターゲイザー」は全長45m、全幅30mで、極超音速機です。極超音速とは、音速の5倍を超えるスピードで、マッハ5以上を指します。完成したスターゲイザーは、マッハ9で飛行し、史上最速の航空機である「ブラックバード」の3倍の速さを誇ります。最近、同社は回転デトネーションエンジンの試験に成功したと報じられています。この極超音速は、回転デトネーションエンジンによって生み出されます。回転デトネーションは、エンジン内部で超音速燃焼を連続的に起こすことであり、燃費が20%向上するとされています。ヴィーナス社が行った回転デトネーションエンジンの試験は、常温で保存できる燃料を使用した世界初のものであり、実用化に向けての近道となるそうです。

スターゲイザー」は、高度5万1800mという一般的な旅客機の5倍近い高度を飛行します。これは宇宙空間に届かないが、地球の曲線や宇宙の漆黒を目にするには十分な高さです。この機体の開発には、ヴィーナス社が3300万ドル(現在の為替なら約45億円)を調達して着手しており、全長6.1mドローンで極超音速飛行テストを行い、その後プロトタイプ製造に着手する予定だそうです。この航空機が実現すれば、東京・ニューヨーク間を1時間で移動できるそうです。

極超音速旅客機の実現を目指す企業は、ヴィーナス社以外にもある。米国のシエラ・スペース社やヘルメス社、中国の凌空天行社が挙げられます。これらの企業はそれぞれ、高速飛行や宇宙旅行を可能にする技術開発に注力しており、それぞれの手法で世界一周が数時間でできるなど、飛行技術の進化を目指しています。また、超音速旅客機の分野でも米国のヴァージン・ギャラクティック社が計画を進めており、2018年には最速の旅客機であったコンコルドの記録を破ったそうです。

極超音速でマッハ9という速さはどんなものでしょうか。コンコルドも体験したことがないのでわかりようがありませんが、東京とニューヨークがたったの1時間で行き来できるって、どんな世界でしょうね。世界一周が数時間という速さの技術ですよ。乗客も12人のようですし、実際運行されればどれくらいの料金になるのでしょうか、一般庶民として興味津々です。一般の旅客機の5倍の高度で飛行するようですが、安全性は大丈夫なんでしょうか。でもすでにこの分野において、複数の企業が開発競争に乗り出しているので、需要はきっとあるのでしょうね。