タラバガニ“そっくり”のカニ、輸入急増

アメ横では聞きなれない名のカニが店頭に並んでいます。タラバガニの仲間で、「イバラガニモドキ」といい、ロシアからの輸入が増えています。

ロシア産の「イバラガニモドキ」を見かけるようになったのには、ウクライナでの戦争があります。戦争前、「イバラガニモドキ」は主にアメリカに輸出される人気のカニでしたが、ロシアへの制裁措置として、アメリカはロシア産水産物の輸入を禁止しました。そこで輸出先を失った「イバラガニモドキ」の新たな輸出先となったのが、水産物の禁輸措置をしていない日本です。


今後、多く購入されるかもしれない「イバラガニモドキ」、タラバガニと味の違いはあるのでしょうか。カニを専門に扱う商社に「イバラガニモドキ」と「タラバガニ」の違いを聞いてみたところ、「今回(イバラガニモドキの)値段が下がってまとめて買い付けができた。価格差は(タラバガニの)ほぼ半値。イバラ(ガニモドキ)の方がうまみが強い」そうです。

最小輸入単位が大きかったため、勝負だったといいますが、結果的に「味の良さが世の中の人たちに認められてきたようだ」と手応えを感じているそうです。ウクライナ戦争によって起こっている、カニの大量買い付けというこの状態は、しばらく続くかもしれません。