ダウン症のバービー人形で多様性を表現

米玩具大手マテルのバービーのシリーズに、ダウン症のある女の子が初めて加わったことが発表されました。新モデルは、ダウン症がある人の体格や顔の特徴、手相まで正確に反映されています。足首を支えるピンクの装具を着け、足底装具に対応するファスナー付きのスニーカーを履いています。ワンピースには、ダウン症啓発運動のシンボルマークである蝶や、シンボルカラーの黄色と青を取り入れています。

マテルは、バービーのシリーズに体格や肌の色などの多様性を取り入れたことがあり、ファッショニスタのシリーズもその一環です。マテルのバービー部門を率いるリサ・マックナイト上級副社長は、「すべての子どもたちに自分と同じバービーを見つけてもらうこと、自分と違う外見の人形で遊んでもらうことが私たちの目標」と語っています。

ダウン症啓発運動には、染色体22対のうち21番目が3本あることから、3本の染色体を示す矢のマークが使われます。バービーの新モデルにも、ピンクのネックレスにこのマークが採用されています。

この新モデルは、多様性を認め合い、インクルージョン(包摂)への取り組みを推進するための一歩として、全米ダウン症協会(NDSS)と協力して制作されました。NDSSのキャンディ・ピッカード会長は、「多様な個性を認め合い、ともに活動するインクルージョンへの大きな前進だ」と歓迎しています。

個人的にはバービー人形は購入したことはありませんが、多様性の分野におけるアメリカ人の取り組みは進んでいますね。